夜想75〇イッヒ、ゼルプスト
ひだかたけし

ひっそり
雨、
ふりしきる

自ら自らを殺した際に

果て無き力動の核、感じ

ひっそり
雨、
ふりしきる

うねる大海原に、
戦慄の太陽昇り

麻痺した記憶
引き裂き
引き裂かれ

失ってきた
もの
浮き上がる

どっと

ーー・

ひっそり
雨、
ふりしきり

失ってきた
もの の
確かな余韻

残響、
一つの孤独
足場獲得し

此処まで
導かれ導き

蘇りの瞬間に、

巨大普遍力動の核を観る。












自由詩 夜想75〇イッヒ、ゼルプスト Copyright ひだかたけし 2023-09-22 20:32:26
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