きまじめな顔
ひだかたけし

串刺しにされた
ひばりの舌、
光の放射止めた
戦慄の太陽、

生真面目な顔 茫洋と
半月引き連れ闇夜いく

 ((ぽっかり穴開いた時空の壁に
 次元と次元を仕切る門を観て))

ぞっとする陰気さとあったかい優しさ
含み持ち葬られた墓所を後にして
幽霊の揺らぎ 落ち窪んだ眼窩
ぞっとするようであったかな
新たな過程に注ぎ込まれ

 串刺しにされた
 ひばりの舌
 光の放射止めた
 戦慄の太陽

きまじめな顔、

包み込む闇の静かさの
奇妙なヒビキに導かれ

孤独という魂の実在 携え、

門へと境域の門へと渡っていく












自由詩 きまじめな顔 Copyright ひだかたけし 2023-09-14 21:16:09
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