VISION
ひだかたけし

(時に何かがわたしを訪れ
私という自我の内なる現実、
創造する力動の核に触れ残響させ)


ターコイズブルーの湖、三つ
ねっとりと動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
横たわり在る

(空は妙に白く照り輝き
皮膜の裏光り)

湖は波一つ立てず
こちらを眼差す気配濃く

(残響木霊、 
裏光る空から
渦巻き降って)

「湖に見られている」
という異様な意識、
鮮明に覚醒して在り

なのに私はいない

巨大天空に
限りなく広がり
透きとほり


静か力動の木霊 澄みヒビキ


ターコイズブルーの湖 三つ
ねっとり鎮まり動かず
こんもり黒々とした山々の頂きに
ぽっかり ひっそり
楕円の窪み穿ち 横たわり在る






自由詩 VISION Copyright ひだかたけし 2023-09-07 17:38:44
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