不本意な三角形の乱立
アラガイs


急流に傾く一途に揺れる岩 頷き
少年は片足を乗せ真っ直ぐな視線に耐えていた。
重層な雲に覆われた街の歴史的建造物
白蕗の羽織で啜る軒先茶屋の框
  まるで、ピラミッドから眺めているような視線ね、
、と晶子は言う。晶子とは令和をまたいで縁が切れた。
盛土に響く鐘が斜線に縮まる。

少年は「Y字路」の前に立ち建物を見上げる
君の影ばかりを背負う
100分の2秒で着色した模倣だ。
稲穂の竿燈に欠けた夜の月
  華やかに、それを打ち破る弓は僕の軌跡だ、
、と語るのは、不可解なエレメンツ シグナル
起き上がると足の先半分がずれていた
シャワーでカラダを流した。










自由詩 不本意な三角形の乱立 Copyright アラガイs 2023-08-28 22:22:46
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