Ebru
あらい

ひとすぢの みのうえをすべらせる しずけさの 
まぶたを縫い上げ 濡れるのをまつ

ままに、ですが、そのままでは ですけれど。
 き、つつかせ るにるいに 背伸びする
  と、いえもいろも わずかにすぎ 
   とうめいにむくれ えぬ。背を墾す、さざくとどく

     ならないものを たたいて みせる ソのバチはなし
     おしわせも なきに なきにして もちわしてましてや

もともと翅のあった てがら、たなに 
あがる/しまる/おさまる あたりに翳します
面をつぶす、もうちょっとだけ つっかえて 
ひろげた あと から みばえよくあり

     待っていてくれないか。
     乾かないから、光度を上げるから、
     墨汁をし垂らした一指で、つよくつよく

さんの、さんの あおいの んつついわ 煎て、梳くこと。
呼はなのか、まあだいだい
の。の、舌触りで 
ああ ななのもと は、ち、ととへ ははいしめ 芯まで 堕とす。

     かの、かかましらさざ とおとおとしる
     そほ、しざ かしら しか、たた たた。はしう。

必ずしも史も死も同じ数にはならないから
ほつれた目を潰して潰して。穴を埋めていくのですよ。

          (漂白する。)

      くひをほへては すへをしつては まが、
      うの、しごふのに、につほから はめくしによせて

          どうせ蝋引きに潜された目では、
          ため息も泄れないから。
          詰まらないものを回帰する花庭。

      たらたらとと、と、とと とと とと
      ほてつて て じつとしまつわ

陰と陽が混ざりあい、とぐろをえがく、
その隅からスミカへ。
痕一筆のところで、
地が逆さまに崩れては ながされていく。


自由詩 Ebru Copyright あらい 2023-08-27 15:53:09
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