走り抜ける街道
ひだかたけし

車体は低速な運転だ
もわっとした熱気に包まれ

夜闇に次々走り抜ける街道、

ちょこまか花開く
路傍に野性、
いろんな色おどらせ
青々艶めく猫じゃらし、
冬枯れ色褪せから蘇り
夏の夜に ふと
頭もたげ薫陶振り撒き

匂い色や音共々
切り開き切り開かれる、

この瞬間
伸び広がり

走り抜ける街道ハカル、

速度と野性の光景を!



自由詩 走り抜ける街道 Copyright ひだかたけし 2023-08-21 21:25:40
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