ヒーローインタビュー
本田憲嵩

午後、
いちまいの枯れかけの葉を、
三塁からの盗塁走者、
にする、
ひとすじのつむじ風、
の、狡さは、
運搬するコンベアーの滞り、
に、よって無残にも堰きとめられた、
試合は、
14回裏、
にまで縺れこみ、
しかし、
帰りのカーラジオからは、
緑葉のように活き活きとした声が、
今夜のナイトゲーム、
について熱く答えている、
それは歓声と興奮のうずまきである、
逆転の、
サヨナラホームラン、
コンビニエンスストアのマットへと、
ホーム・イン、する、
悦ばしい、ホームラン打者、
そのような、
軽快な、あしどりで、



自由詩 ヒーローインタビュー Copyright 本田憲嵩 2023-08-20 01:33:32
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