純白とワタシ
ひだかたけし

心の舞台に 躍動する純白

 見る観る観入る

外界閉ざされ遮断され
沸々と湧き上がる
また始まる初めての現

 闇の光に
裂開する瞬間に 

薫り開いた一輪の色

無垢を汚され純心の
希望もなく絶望もなく
ただ素直に観入り映り込む

心の舞台に 流動する純白

  *

意識の瞳に 沸き立つ純白

確かに受け止め受け容れる

 ワタシ、

善人でもなく悪人でもなく
善人でもあり悪人でもあり

共に架け橋と成る人を欠き

 荒々しくも透明な
  孤独のヒビキ
 
と 為るのです。


自由詩 純白とワタシ Copyright ひだかたけし 2023-08-12 16:18:38
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