還っていく(新訂)
ひだかたけし

白昼夢のように
陽炎に揺れる空の青み
光のなかへ還っていく

熱するアスファルト踏み締め
延々と続く葬列蒼白く微笑み
光の庭で踊り叫ぶ狂女の言の葉、
舞い散らし受け止め呑み込んで

ー死が生に内包され
生が死に包み込まれ
美しい悲鳴をあげる瞬間、
人生の王座は輝きー

白昼夢のように
陽炎燃え揺れる時空
光のなかへ還っていく

蒼白く微笑みながら
内なる核へと近付いて






自由詩 還っていく(新訂) Copyright ひだかたけし 2023-08-10 16:05:16
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