街道
ひだかたけし

夜闇 もんわり熱し、

緑の葉影は揺れ動かず
走り去る車の間を置き

街灯照らす領域 開けて、

佇む人影の異様
過ぎ去る時の
血流し泣く子に
ただ沈黙の目視、

夜闇に街道 界の境域を伸びる


自由詩 街道 Copyright ひだかたけし 2023-08-08 22:41:32
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