夜想71〇BLACKOUT
ひだかたけし
貴女は歩み入り遠去かる
貴女は遠去かり歩み入る
あたたかなほのかな熱おびる私に
夜陰に響く遥かな声 大切なんだ
(闇に暮れゆく空、眺めては
既に別離しあなたを想い)
綴られて行く旋律のヒビキ
そのアンドロギュノスの声
真摯な真剣の最中 突然 笑い出す
それは太陽と月に眼差され照らされ
抉られる瞬間、優しく温かな熱 込められ
メタファでもシンボルでもなく実在の在り難さ
メロディのビートのリズムのヒカリのヒビキだ
*
貴女は歩み入り遠去かる
貴女は遠去かり歩み入る
ああ なんてことだろう!
僕はアナタを手離してしまった、
あの雪降る夜に灯る明かりに 懐かしく憧れ
理想と現実のギャップ、
生き失神し。