夏のしっぽ
唐草フウ


髪の後れ毛が
もやしのひげのように
蒸れた風とけっ託して
汗と貼りつく

ぽにーているならぬ
わたしのひとつ結びは
ねこのしっぽでありたい
脊髄のさきにあるまでの、感情

あなたがくねらせているとき
の姿をみて
わたしもくねらせる

(本当はないてたかったよ)

夏の夕
走り去ったきみに
早足で気をつけてと言い
引きしめながら ふりかえらないで











自由詩 夏のしっぽ Copyright 唐草フウ 2023-07-31 07:57:56
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