断章・あなたと共に
ひだかたけし
不動の時、
伸び広がる瞬間
掴み取り 委ね揺蕩い
濃密に青の空、
響き奏で
なぜ僕ら生きているのか
忘れてしまう
いつも
声、あなたの
起伏のない温かな
包み込む慈しみを帯びて
歌う 無意味の意味 ひたすら
(掻き回される
アイスコーヒーの砕氷、
ゆっくり確実に溶けて行き)
そして僕ら抱き合い
傷み切った板床転がる、
ぐるぐるぐるぐる
何処までも何処までも
静の時、
以前に増して
垂直に不動
濃密に青の空、
透明な奏で
なぜ僕ら 生まれて来たのか
忘れてしまう いつも