夜のうちに
soft_machine

 暗やみに
 はり 巡らされた 糸

 目ざめ る
 頭蓋に は
 蜘蛛 が棲む か
 吐きだ された
 糸 が伸び て老いて

 朝 を待たず
 足音 に
 ちぎられてゆ く

 ゆり游ぶう ちに
 せなか を翅に変え
 られ私 もちぎられ
 る 子どもた
 ちに 身ごと
 夜ごと
 ほそい
 いのち を
 撚り 和え
 爪か ら針を伸ば
 して

 しっ と
 息をころ して
 ふる えを
 待 つ捕まえ るため
 囚われた べる

 やっ と
 ひ かりが届く
 ころには 山
 は掘れ

 夜 のうちに
 蝶 をうつく
 しい なと思う

 わた しが蝶 でないから
 花 をうつくしい
 と思うの は

 朝 に見られ た
 わたし が花
 でない から





自由詩 夜のうちに Copyright soft_machine 2023-07-21 15:49:34
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