夕に焚べる2
ひだかたけし
熱気充満する夕、
庭先赤々と
幾筋もの斜光集まり
沈みゆく太陽の
夜闇に領されながら
輝き躍り染める死者達の眼、
徘徊し始める黄色い犬を追い
せめぎ合い薄れ始める境の残像、
闇と光の配分を未だに勘案しながら
なお燃え続ける
庭先の炎に
、
生きる人の熱情を焚べ
自由詩
夕に焚べる2
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ひだかたけし
2023-07-19 15:54:25
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