夏の日曜日
リリー



 地に 夏が吸い込まれた
 そこを裸足で 歩いたから
 ピリピリと
 心臓が
 感電でもした様に痛む

 熱気の中で せい一杯
 裸足は大地に反撥を試みる

 そして大樹の繁りの下には
 宙ぶらりんの
 愛の歌
 陽からのがれて
 古いキスマークを捜している

 私は 誰の為に在る?

 もの悲しさが
 不意に 私を包んだ日曜日

 


 








 

 

 

 

 



自由詩 夏の日曜日 Copyright リリー 2023-07-19 09:42:53
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