夏の花
リリー
詰まらない
タワ言を 一人並べて行くだけでも
やはり詩だと
思うようになった。
ノンフィクションの世界
硝子で仕切った空間に
一鉢のサマースター
「愛してる」とも言えない
骨組だけの男女が笑いあい
無言の抱擁の中に
唯、時折骨がキシキシと鳴る
赤い星の花 が咲き誇る
歎きの無くなった心が
次第次第に透明になってしまって
やがて私自身さえも
心が何処にあるのかつかまえられなくなった
自由詩
夏の花
Copyright
リリー
2023-07-18 21:03:32
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