魂の告白
ひだかたけし
荒れ果てシラケた大地に
束の間打ち立てられた愛に
育てられた私は、幼年
秘密基地を造り遊んだ広大な草原
巨大な無機ブルトーザーに押し潰され
破壊され消滅し更地に成ってゆく光景
ひたすら歩き凝視していた
今、初老の時迎え
肉体の病に苦しみながら
内なる神霊と悪魔と
均衡を保ち努めて
毎夜の血塗れの悪夢
何故か訪れ眠りは浅く
狂った母親の叫び
静まり返る遺体の父親
朝に想い出し
布団蹴飛ばし
起き上がる、
感覚世界
いったん遮断し
表象複合の瞑想へと
*
意識の断層、未だ深く
夜にほろ酔い、
氷とジャイアントコーン
噛み砕き
夢見がちな覚醒に
肉の苦痛押しやり
沸き立つ言葉とらえ
この魂の体験 あらわす
魂の意識の進化 限りなく続き
愛 みえるか 未だに解き放たれず
次なるステージへと向かう私は 誰だろう?
いったい ダレダロウ