ベランダ
utsuwa

夏の昼間の空は
澄んでいて
空っぽの
わたしの頭のようだと思う

どこまでも青くて
遠く冷たい宇宙と
頼りない月に
手を伸ばしている

呼吸も
愛情も
欲望も
暑くて仕方ない

生きる為に
わたしから発生する熱が
夏と混ざって
息苦しくて

空っぽの
夏の空に透ける
遠く冷たい輝きに
手を伸ばしている


自由詩 ベランダ Copyright utsuwa 2023-07-04 19:01:16
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