光の響きのアラベスク
ひだかたけし

光の響きのアラベスク
巨大な像、海に沈め
思考の力に火を放つ

(俺という時間 終わり
私という瞬間 開けて)

柔らかな硬さ 
円と三角、一体化し
見慣れた街並み、
丘の上から新た見直す
波打ち寄せ形創られる、
束の間の砂模様に宇宙在りと

(お兄ちゃんの温かな呼び声、聴こえたよ
二段ベッドを分け合い眠っていた兄弟
未だ明けない朝に 「たけし、森へ行くぞ」
あの夏の心の魂の二人の絆、何処へ消えた?)

光の響きのアラベスク
引き摺る像、海に沈め
思考の力に火を放つ

そう この広大な世界 前にして
思考と直観を結びながら
五感十二感覚超え現の深み抉る

この人生という謎を先ず解くため、
残して来た思い出の余韻に。












自由詩 光の響きのアラベスク Copyright ひだかたけし 2023-06-30 17:53:27
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