非の打ち所のないパーティーライフ
万願寺

ハッピーハッピーハッピーハッピーライフジェネレーター
そんな筈じゃなかったの
そういう積りで生くと誓ったのではなかったの

こんなふうに秋でもなんでもない生温い季節に
恨み言をゆうなんて
自分でもルール違反だと思わないの

六十八歳の老人を虐めたいわけではない
ないのに
どうしても
恨んでいないよと
言いたいのにどうしても

ハッピーハッピーハッピーハッピーライフ
ここにはハッピーしかもう無いのよ

どうしても寂しい
いまからでもいいから、ハッピーと程遠くても、わたしを愛したことを
証明してほしい
明日来てください
サッポロ一番味噌の袋と味のりを持って
来て、食べたいです
あなたの味が
わたしの育ちがあったことを確かめたい、悲望

銀河寸隙
熟れたナイフが月バターをなめらかに切り離していく
そういう愛であってほしかった

私は泣いているけど
こんな涙はいまさら役立つはずも無いことを知っています
ハッピーハッピーハッピーハッピーライフと言い聞かせる人生は
まったく要らなかった
手にしたくなかったよ


自由詩 非の打ち所のないパーティーライフ Copyright 万願寺 2023-06-27 00:56:01
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