raindrop
ryinx
波がそよいで
靴底に、沁みる
遠い水を
浚
(
さら
)
い
海が伝う。
あの日
そっと
掬
(
すく
)
い
手の内にきえる
一瞬、少しだけ揺れて
けれど、視えない
草原
(
くさはら
)
で 聴いた
あの日の、雨の
音
(
ね
)
一粒の雨を
鞄に仕舞う。
自由詩
raindrop
Copyright
ryinx
2023-06-22 02:41:00
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