もう一つの現にて
ひだかたけし

ひらひらはらはら
舞うように余韻響かせ
形態から色彩 逃れ出る

うっすら薄い絹糸のループ
基点失い漂う色彩達の輪舞

夢の奥に横たう
もう一つの現実に
私たち達するならば

色彩 新たな形態求め基点求め
もう一つの現へ今一つの現で

ひらひらはらはら
舞うように余韻響かせ
うっすら薄い絹糸のループ

微睡みの覚醒の最中に

色彩 未知なる形態に舞い落ち

帰着し 再び帰属する、

感覚の奥に横たうもう一つの現にて。











自由詩 もう一つの現にて Copyright ひだかたけし 2023-06-11 20:23:55
notebook Home