独り言6.4
zenyama太郎

○「ふとるわけ」
食べ過ぎてふとるのじゃない
運動不足でふとるのじゃない
ストレスでふとるのじゃない
寂しくてふとるのだ
寂しくて寂しくて
何かを口へ入れずにはおれないのだ

○「電気」
電気代がどんどん値上がりしている
そろそろ電気に代わるものを
発明しないといけない
競争があればこんなに値上がりしないだろう

○「理髪店での楽しみ」
近所の理髪店での楽しみは
3つある
1つめは待ち時間に見る週刊誌である
特に後ろの写真集が気に入っている
何か若返るような気がしてくる
二つめは居眠りである
僕はどういうわけかバーバー椅子に座ると
急に眠たくなる
髭剃りの頃には熟睡している
散髪が終わってもしばらく寝かせてくれるから
有難い
3つめは地域の情報収集である
理髪店は地域の情報が集まってくる所
散髪が終わるとたいてい世間話に花が咲く

○「葬式」
元気に家庭菜園をやっていた近所のオジサンが
急に亡くなった
亡くなると故人との思い出が
まざまざと浮かんできて
まだ聞きたいことや話したいことが
いっぱいあったような気がしてくる
亡くなるってやっぱりとっても寂しいことだ







自由詩 独り言6.4 Copyright zenyama太郎 2023-06-04 06:07:07
notebook Home