夢か現か
短角牛

全てを忘れて飛び出したいけれど そういうわけにもいかず

作業しては休み 休んでは作業し 仕事を終える

帰宅 夜半 風呂 缶チューハイ SNS チャット 

ようやく寝る時間になれば 眠気がなくて

私が眠れないでいる今は 昼間の私が恋焦がれた夜

だから 一階のテレビをつけ

そのまま二階に上がる 遠巻きな声が聞こえる

誰もいないのに 人の気配を感じながら

虚な安心感に包まれて 眠りにつく

夢の中で 

また私は作業を始め 投げ出したくなった






自由詩 夢か現か Copyright 短角牛 2023-05-28 21:54:53
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