そして私は静かに狂う
こしごえ

小径にすぅと鬼やんまが消える時も、
林のひんやりとした木陰にある草はじっとしている。

座椅子にふんわりとすわる。
自室の窓から入ってくる光が淡くなっていく夕方。
今日死ぬかもしれない私。
おだやかな呼吸。
明日の予感がふとよぎる。

私は、今はない星が生前に発した光です。こんばんは。

そして私は静かに狂う


自由詩 そして私は静かに狂う Copyright こしごえ 2023-05-23 12:36:09
notebook Home 戻る  過去 未来