さよならも言わず
短角牛

幻想が消えていく

私の人生を彩っていた 夢の中の人々

私のために 私が作った 私の家族たち

さよならも言わず なんだか笑顔で遠ざかる

私は泣きながら立っていた



窓 青空 カーテン揺れて



彩りは孤独の上に 幸せは夢想の果てに

枕の夢 心の受け皿 包み込むように

ねぇ きっと救われたのね

生きなさい 行きなさい

お飯事を終えて パンプスを履いて

階段を3段越しに飛び降りた




自由詩 さよならも言わず Copyright 短角牛 2023-05-16 01:13:32
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