酔いどれ船
りゅうさん

好みの女優の舞台の相方を見て
美男過ぎて僕の入る余地はないと思う
終了

学校での校則から叩き込まれるのは
重要なのは地頭ではなく
理不尽でも従わねばならぬルールなのだ
ということを知るだけ

そして僕らはマシーンになる
バイト先で、職場で
しかし接客マシーンとは世を忍ぶ仮の姿
家に帰れば僕はアリス・ド・クール・エウロス
世界を股にかける冒険家なのだ

という生き方をこの国の人達は当然にしている
そうだったのか……
この国のヤバさに気づき始めた世界の人は
あなた方のルールに完全に従いますと言ってやってくる
だが、実は逃げたほうがいい




自由詩 酔いどれ船 Copyright りゅうさん 2023-05-15 14:39:16
notebook Home