夜想54
ひだかたけし

あなたが甘やかに眠る夜明け
誰かの肉体破壊され消えゆく

あなたの肉体が破壊され消えゆく夜明け
誰かは熱に満ちた母体から産み落とされる

破壊され創造され
私たちの命、
続いていく
この物質的感覚世界で

肉に依存する魂、
いずれ
肉から引き剥がされ
魂の認識する次元、生きる

蟻が数千数万匹蠢くこの世界で
私の魂を通してのみ
直観され現れる精神理念
叩きつけるように肉体鍛え、
耳澄ませ聴き入る次元
幻想とリアル、
取り分け排し入っていく

病んだ肉体 引き摺りつつ、

朝 鮮やかな悪夢から起きて
無気力シラケる魂 鼓舞する
ナニカノ力、
夕にしんどい肉体抱え目覚める魂

到来する現リアル 待ちながら
在るもの力の造形 感じながら

私は努め詩想する、ひたすら。















自由詩 夜想54 Copyright ひだかたけし 2023-05-11 18:40:31
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