地震と私
ひだかたけし
地球という巨大な力、
姿を浮き彫りにする瞬間
早朝に、
ドーンというヒビキ
大地、揺れ動き
私の、目醒める
我々の住み着く地球という星に
その星の上に自分は在るという事実に
人の営みの秩序、破壊され
ある人の生命、奪われ
時間はそれでも真っ直ぐ進行し
地球、この破壊の坩堝にして創造の場
そして我々の内も破壊と創造の力渦巻く
眺める穏やかな顔と広がる美しいお花畑
その静かな二対の内に潜む巨大な裂け目
私は私の時間が運命が許す限り
この巨大な創造と破壊の裂け目に降りていく
言葉、用を成さ無くなるゼロ地点マデ
詩想、追い詰めて追いかけて
内面、魂の途深くたどり