ノンセンス3
ひだかたけし

飛び立っていく音響の群れ
ぶちまけられ飛散する色彩たち
対象欠いて踊る躍る、
貫通する直線に引き裂かれながら
深まり自立していく思考

虹の双曲線の巨大な異様
わたしの眼は何処に行った?
遥か泉の底に沈んでしまったよ
しっとり訪れる静かさの波
時、寄せては返しまた寄せて
一行一行、丁寧に織る

対立する音の反響、
ハーモニー創り出し
遠さの感覚、
奥まる意識に湧き立つ

思考を消してわたしは無になる
無になるわたしは思考を消して

飛び立っていく音響の群れ
ぶちまけられ飛散する色彩たち
対象欠いて踊る躍る、
貫通する直線に引き裂かれながら
深まり自立していくノンセンス

明晰な意識保ちながらトランスし、

深まり自立していくノンセンス

理性の境界線、裂き裏返し。









自由詩 ノンセンス3 Copyright ひだかたけし 2023-04-23 18:52:21
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