ノンセンス3
ひだかたけし
飛び立っていく音響の群れ
ぶちまけられ飛散する色彩たち
対象欠いて踊る躍る、
貫通する直線に引き裂かれながら
深まり自立していく思考
虹の双曲線の巨大な異様
わたしの眼は何処に行った?
遥か泉の底に沈んでしまったよ
しっとり訪れる静かさの波
時、寄せては返しまた寄せて
一行一行、丁寧に織る
対立する音の反響、
ハーモニー創り出し
遠さの感覚、
奥まる意識に湧き立つ
思考を消してわたしは無になる
無になるわたしは思考を消して
飛び立っていく音響の群れ
ぶちまけられ飛散する色彩たち
対象欠いて踊る躍る、
貫通する直線に引き裂かれながら
深まり自立していくノンセンス
明晰な意識保ちながらトランスし、
深まり自立していくノンセンス
理性の境界線、裂き裏返し。