虚化可恣意
あらい

         わたしがわたしであることにたしか
               、などというあたいは
      数えるほどブサイクになるのであります。
            赤や黄色、青や緑といった、
自然の行為を腐らせ身に余る時に、
        例えば破れた外皮の褐色に敗れた夕
     まぐれでも、あじあわせておりましょうね。
よろしい
/ですか ゛
 未確認な視界に騙され此処までやっと来れたのです。

産み落としたミドリゴなど、の瞳をおおっていって
影絵芝居の銀糸が零れた、穢らわしい垂涎に至って
唇を遇わせるより躯で漬かって嘘偽りを擦り合わせ
             その手にはのりませんか

もとに辿れば、何処にも繋がらない
、その形や意味がなんとなく味わえる
、文フミについて。
思考より先に手が栄え足が進む
お転婆な朽木鳥と 折れたヒナゲシとでも
いいましょうか。これらは、
なに一つ見えなくてもいいものだ

馬鹿馬鹿しい程
小賢しいものだ とすると

明確なものになった、ら、泣く必要はない
触れるならば、 障ればいい、痕にできるのなら勝ちだ
不発した鎌鼬が面白いのだ 手も足も姿も形も
黑塗り史料の愛華とするから 許しを乞う
土下座色の群れた、踊場にて 華美ているのだよ
其処が黴ていても 覆われているのだろ

心とやらは。
あんたもわたしも
噛みつくだけ、腹を満たして
いきなさいよ!/かまわないで!
凡て死にゆく迄の酔狂に躍る
移ろ虚ろな 唯の途の嘔吐
バカバカシイほどメタクソな新来へ

渇望は自堕落の天秤と不貞腐る
その人生どうせ死に征くだけのものです

(2023-04-09 14:09:11)


自由詩 虚化可恣意 Copyright あらい 2023-04-20 01:10:47
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