夜想47〇ジブン
ひだかたけし




雪 踏んで歩く
雨 濡れて行く
陽 曝され進む

ひらの両手、かざしたら
どこでもない、此処へ行き着いた
ずいぶん努力したんだ泥にまみれながら

徹夜徹夜で、聴覚壊れ(突発性難聴です)

足は折れてしまった
自転車はパンクしてしまった
車は粉砕してしまった

後は 波 あらう
跡は 時 たどる

風に吹かれながら地球に住まう
風に乗りながら地球を離れる

直前 私は問う、

肉体として
実感される
自分だけが

じぶんなのか?
ジブンなのか?

  *

日々は丘を駆け越える白馬のように過ぎ去っていく*1

燃えろ、肉を喰い千切れ*2









*1 U2 ”Dirty Day “より筆者意訳

*2 吉井和哉“Bone “より


自由詩 夜想47〇ジブン Copyright ひだかたけし 2023-04-18 20:50:48
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