日光浴(改訂)
ひだかたけし

フローリングに寝転がり
燃え盛る太陽を浴びる
降って来る光の洪水は
世界のすべてを受け容れ
温め熱し燃やし尽くす

 否、否、否
 肯、肯、肯
 越えて超えて!

気の揺れ動きに苦しむ己も
この宇宙の聖なる一滴、
肉はいずれ破壊され灰塵に帰し
魂は宇宙の巨大な沈黙に曳航され
歓喜と恐怖の界の境を多に守られ
言葉の以前へ言葉の以降へと
越えていくことだろう

今はゆっくりと寛いで
フローリングに寝転がり
爆発し続ける太陽を浴びる

漆黒の宇宙空間を
光と成って泳ぎ来る
死者達の
峻厳な愛に包まれて









自由詩 日光浴(改訂) Copyright ひだかたけし 2023-04-18 16:03:04
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