雨の木霊
ひだかたけし

雨降る音 銀の色
空の高みから降り注ぐ
銀の無窮の音の連弾

私の意識の底から湧く
この愛惜と郷愁と憧憬を
何処にも属さず注ぎ込む、
そんな場所を見い出すため
渦巻く銀河の隅っこで
細やかな日々の営み、費やして

雨降る音群 銀の木霊
無上の天から降り注ぐ
時空貫く音叉の純音



何時にそれは到来するか、

意識の底の出来事の無限

応えは浅瀬には届かない。







自由詩 雨の木霊 Copyright ひだかたけし 2023-04-15 16:08:36
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