夜想45〇官能愛の向こう
ひだかたけし

ぽつんと 取り残された
わたしは、何処にも属さずに

まっ逆さま空中でシャドウ
ずっとずっとかがやいて
白骨咥え肉を喰い千切る

貫通する対角線、
無数無数交錯し伸びる
直線たちに支えられ
どこまでもどこまでも貫かれ

幾多の命の犠牲の上に成り立つ
この命、
(共食いしてきたのだ、蹴落とした仲間を)
命懸けの飛躍に生きて魂の進化し

ぽつんと 取り残された
わたしは、何処にも属さずに
ここにいる、此処に居るよ

愛を 全的に外部へ永遠に向け貴女に向け 注げるまで






自由詩 夜想45〇官能愛の向こう Copyright ひだかたけし 2023-04-11 19:28:23
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