独り言4.11
zenyama太郎
○「女ごろし」
友人夫婦と普賢岳に登った
前日の冷たい強風がすっかりやんで
登山日和となった
桜の花と新緑と360度の海の眺望が
映画のシーンのように僕の瞳に映った
山育ちのせいか海の見える景色には
憧れを持つ
それにしても1990年の大爆発でできた
雲仙岳の平成新山は迫力満点で
頂上には溶岩ドームのようなものが
噴き上げる白煙の中に不気味な姿を見せていた
まさしく生きている現役の火山であった
帰りにはフェリーの港で
島原名物のソーメンを買った
名前は赤い字で「女ごろし」と書いてあった
名前が気になったがその店にはこれしかなかったし
急いでいたのでつい買ってしまった
しかしこれを買って帰ったら
ワイフに「あんたあたしを殺すつもり」とかなんとか
言われそうなので
故郷に着いたときに
友人の奥さんにわけを話してもらってもらった
翌日友人が訪ねてきて
昨日のソーメンはうまかったよ
ソーメンの名前は
女ごろしではなく「女ごし(めごし)」だったよ
といった
まったくボケもいいところだ
近頃あった女殺し事件が頭にあったからかもしれない