夜想39
ひだかたけし

毎夜訪れるこの、
微睡みの夢見がちな
覚醒状態において

歌 鳴る、歌 鳴り響く

波押し寄せ盛り上がり波頭創り
必ず砕け消えゆく現を貫くもの、

毎朝、太陽を仰ぎ熱、感じるたび
その圧倒的なリアルに倒れ伏す、

私は いったい 何者何物 ダロウカ?

毎夜訪れるこの、
微睡みの夢見がちな
覚醒状態において

歌 既に鳴り響き 伝達の言語、枯らしてゆく


私は今、此処に在り

それは永遠の一滴

時間はふと 無くなり

瞬間 ふぅーいと 広がる、広がり続ける

(感情の混沌の内に現れるモノ、明晰な像へと転換させ)






自由詩 夜想39 Copyright ひだかたけし 2023-04-05 21:27:32
notebook Home 戻る