宇宙の秒針2
ひだかたけし

雨が
少しばかり
降った夕、

円に閉じ込められ
濡れそぼった
喧騒の街が

内側から
破裂しそうに
なりながら

青に黄金に
風は吹き
吹き続け

一日の針を
進めようとする

悠久の時、

漆黒に艶めく
大地を蹴り





自由詩 宇宙の秒針2 Copyright ひだかたけし 2023-04-03 17:04:05
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