雨の日曜日に
ひだかたけし

朝の
心の空虚を
降り続ける雨、
振り解いていく
断続的に冷やして
冷やして沈めていき

街道は霞がかり
車は通らない、日曜日
無数の傘、揺れる
葉桜に近付いた季節の推移
それでもたゆまぬ人々の歩み

目覚めた鮮明な意識、
絶えず天を仰ぎながら
天涯孤独のこの身から
溢れ続ける憧れる想い、
冷やされた空虚を充たし
静かに無常貫きながら
雨、降り続ける雨と
唱和する、

己の絶えず還っていくその場所 追い求め
今日の努め、生き抜くこと 意志し鎮まり





自由詩 雨の日曜日に Copyright ひだかたけし 2023-03-26 11:42:04
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