夜想37〇眼差し
ひだかたけし

規定された意味、剥げ落ち
只、眼差しだけ 無数光る

呻いているのだ、
唸っているのだ、

あるものあるものの眼
それら在る内面の核心



便所にて宇宙数える私は 内へ内へ
闇から光へ無音から響きへ入り入り



既定の意味に白け眼差し、

私の眼差し アルモノの眼差し

交合する処に あるもの在り と。
(交合しない処 異邦の恐怖在りと。)



自由詩 夜想37〇眼差し Copyright ひだかたけし 2023-03-23 21:37:18
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