爆弾
ひだかたけし
円と三角、接合する
爆弾抱え俺は此処まで来た
なんていうことはないんだよ
連なる三角、睥睨する円
時間の大河は河口に注ぎ
輝く大洋としばし押し問答しながら
呑まれていく呑まれていく、
絶えることなく不断に
一瞬一瞬、
大河の源頭には
あの緑の湧水大地
雄大に広がり
プスプスと若芽の間から
湧き出す清水の噴水見下ろし
黄金の岩峰、遥か輝き聳え立つ
円と三角、接合する
爆弾抱え俺は此処まで来た
なんていうことはないんだよ
連なる三角、凝視する円
無常を貫く絶対、
炸裂する時に永遠を掴み取る
輝く大洋が黄金の岩峰が
今、俺の胸奥に
肉は老い 魂、若返り
盛衰は只、永久なる変転へと 成る
今、己の胸奥に 今、己という存在が