雨の土曜日
ひだかたけし

淡々 降り続ける雨、朝の
しずかさ 穿ち
すぅと冷気孕み
規則正しく輪を広げる路面の水溜まり
いくつも、いくつも 遠去かり近づき

急ぎ歩く人、また人

揺れる傘の群れから水滴は落ち

滴り流れ進む時間の

今日という一日、始まっている




自由詩 雨の土曜日 Copyright ひだかたけし 2023-03-18 10:23:52
notebook Home