余韻
ひだかたけし

早朝、

霊前に
魂の漂う
匂い立つ骨
焼いた肉の
ただ鳴る残響

昼間、

庭先に
桜の花芽
ちらほら
開き弾け
ノンセンスな
命の歓喜
躍り始め

夕暮れ、

傾く
太陽に
燃え滾る
その力動
思考の如く
不可思議


両性具有の魂は夜に花開き、
霊前に花芽の頃の想い出を語る

新しい月は白く浮き立ち自らの由来を語りながら、
止まったように流れ動く輝雲の意志を追う


なんだろう?この 奥深い高みから眼差す余韻


異様に渦成す木霊が不断に胸に響く











自由詩 余韻 Copyright ひだかたけし 2023-03-15 18:24:58
notebook Home 戻る