プリン
這 いずる

 掬ったプリンの味どうだろう、手作りで卵が余ったからつくった。揺れるね、精神と地面。足が踏みしめているの何だろう。卵と乳製品が食べられないの知らなくて、作っちゃった、後でひとりで食べたバニラエッセンスの香りがして美味しかった、でもうれしかった連絡ありがとう。子供の夢がまだあって、みんな、どこにいるの、子供と手を取り合って笑って見て、どこ見てるの。掬って、次へ進んだのか、それとも踏みにじり歯を噛み私はどこにいるのか、とてもわかんない。けど、どこか寂しいよなんか、置いていかないでと、諦めないで、と、私とずっと馬鹿な話をしてて現実なんかどうでも良いだろう、夢と幻想と現実ごっちゃになって夢うつつ、まどろみの、微睡みのまだこっちがずっと消えるまで、救いは身勝手な祈りで、いつまでも子供なんだろう、大人になって大人として生活し消費に追われてレジャーを楽む忘れたように振る舞うそれはそう、確かに幸せそうだ。苦しいばかり僅かなよすがを手に入れて、臍を噛む、美しくて霞のような欠片をあつめてもっと、もっと、砂糖全部使っちゃった、プリン、もう一回作ろうと思って


自由詩 プリン Copyright 這 いずる 2023-03-04 17:07:32
notebook Home