地球照の詩
あらい
今日、目の前で破れた昴の者もその内に
那由多の磨(ま)を千の船でまたがる
付随にも割れたニンゲンは死角に経つて
未だ弱く、花と移ろい余光に迫るころ
凛として殺されるもの
芳醇という 名を 覚悟と 担う手を 握り 返してから、
幸せの脆さを 盛り付ける あたりに、
/現に
[重い月を繕い為さる。]
祖母様(ばあさま)とまわる 数々の思い出も
シツケ外れては 寄り付かない意識から露光しはじめ
自在に操る 水路を大分 過ぎた頃合いでしょう
飼い馴らされた砌(みぎり)の際(きわ)は 羽目に添って高みに矢先を換え
「期に及んで 朱鷺の声が、雲霞の如き死を 幾許も無く覆い尽くす。」
新しい月に抱かれた古い月
(the old moon in the new moon's arms )