言づて
soft_machine

砂浜に流れ着いた
ガラス瓶は
ひとこと飲まされ
孤独を波に託された

知ってる、ボクも
ひろがる者だから
言づて
届かないと
解って重なる言づて

輪になって
ボクらの孤独の声がわらう
愛をとなえ
風をことほぐ
湿った粉を
飲みくだす
あなたの瓶のこの輝きを見て
あなたへの気持ちだけで
出来てる

おさない獣が
聴きとれない崩壊の音に
耳を傾けながら
はるか彼方の
波にさらわれ




自由詩 言づて Copyright soft_machine 2023-02-24 20:34:12
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