足跡
ひだかたけし
旅人、安らう浜辺に
赤々渦巻く薔薇の蕾
村娘、白砂に足跡残し
歩きながら浴びた雨、
激して浴びた人々の罵声、
待ちわびた陽の光、時の灯、
今 心落ち着き払い
絶望もなく希望もなく
旅人、安らう浜辺に
漂う薔薇の香
村の裏庭より届けられ
寄せる波音、静かに
寄せる波音 しずかに
自由詩
足跡
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ひだかたけし
2023-02-19 19:02:28
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