言祝ぎ
ひだかたけし

水晶の毛玉、
ことほぐように
赤や黄の花、山ぶき梅
点々と華やぐ色彩耀かし
青い青い大空に揺動する

地に風に水に炎に
埋もれ沈んでいた
水晶の毛玉、
この凍結の冬の時に
春の接近 告知する、
赤や黄の花、山ぶき梅
その点々と華やぐ
色彩の耀きに目醒め

豊穣の言祝ぎ、

自ずとこの世界へ
解き放ちながら
やがて山ぶき梅の花々
赤や黄色の華やぐ点々

歓び離れ基体なき色彩の奔流、

その渦に身を委ね流れ出す。







自由詩 言祝ぎ Copyright ひだかたけし 2023-02-09 16:20:33
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